とうとう最終日の朝を迎えました。
興奮していたのか
疲労の割には
あまり寝られませんでした。
最終日は行程が短いので
二蔵小屋を
ゆっくり6時出発です。
超久しぶりの車道が
人里が近づいて来た事を
感じさせてくれます。
足摺小屋。
ここは避難小屋というよりは
お堂に近い建物で
中で寝るのは難しそうです。
立派な搭。
段々とゴールに
近づいてます。
胸丈の草が生い茂るルート。
最終日は雨の予報でしたが
大きく外れて
朝は気持ちのいい空です。
歩きやすい道が続きます。
最終日は全て下りです。
頻繁に車道を跨ぎます。
こうなってくると
人里が近いです。
鉄塔。
空が青いだけで
気持ち良さも倍増します。
派手な倒木。
ついにここまで来ました。
800m先の金峯神社からは
下りの車道歩きです。
最後のピーク青根ヶ峰。
とうとう林道に出ました。
何度も言いますが
青空が気持ち良すぎます。
整備されて間もない感じの
道を進むと、
休憩所。
更に進むと、
石畳。
これを下ると
ついに金峯神社に到着。
ここからゴールの
金峯山寺までは
約4キロ車道を歩きます。
この広々とした休憩所と
向かいの公衆トイレの水道で
街歩きの身支度を整えます。
身体中を濡れタオルで拭き、
綺麗なシャツに着替えて
トレッキングポールとゲイターを収納。
手持ちの水も廃棄。
頭に巻いた手拭いも
キャップに交換。
清々しい気持ちで
修行門をくぐります。
地味に長い車道を下ると、
吉野水分神社に到着。
内部はこれで2回目の参拝です。
まさにこの世界遺産の道を
歩いてきました。
出発前日にお世話になった
ゲストハウスで教えて頂いた
櫻本坊を参拝。
久しぶりの人里に
テンションが上がります。
さすが修験道の街。
以前訪れた時は
朝早くて入れなかった
吉水神社。
初めて訪れた時、
神社なのに
朝門が閉まっていて
参拝は9時からだったのが
かなり衝撃でした。
吉水神社から少し歩くと
とうとう金峯山寺に到着。
到着すると同時に
境内に法螺貝が鳴り響き
大勢のお坊さんが
本堂に一列で入って行き、
大音量で法要が始まりました。
どうやら偶然
この時間に到着したようです。
30分程でしょうか、
しばらく法要に
釘付けでした。
正に奇跡のタイミング。
大峯奥駈道満行の
有難い祝福になりました。
丁度このタイミングで
予報通りの小雨が
パラついて来ました。
何から何まで
出来すぎてました。
感動に浸る間もなく
吉野駅に向かいます。
何の迷いもなく
ケーブルに乗り込んで
吉野駅へ。
天王寺から難波、
難波から高速バスで高松へ。
感動のゴールの筈なのに
何が原因なのかは分かりませんが、
驚くほど実感がありませんでした。
おそらく
行くと決めてからの数ヶ月、
そこにかなり意識が集中していて
ずっと張り詰めていた事が
原因だと思います。
長期間張り詰めっぱなしだったので
急にリラックスモードへ切り替えが
出来なかったのでしょう。
気持ちの切り替えは
器用に出来ませんでしたが
今回の山行は
全てにおいて
間違いなく過去イチの
経験になりました。
一生忘れることは無いでしょう。
本当に行って良かったです。
法螺貝が吹けるようになったら
行者の正装でまた入峰したいです。
留守を預かってくれた家族と
大峯奥駈道に関わる
森羅万象全てに感謝致します。
ありがとうございました。
ローンピークの爪先の接着には
あまり感謝出来ませんが
怪我なく無事に帰宅できたので
良しとしましょうか。
後日のお礼参りへ続く。