2021.6.19
この日はこれまでの歩き遍路の中で
最もハードな行程にも関わらず夜中から雨。
しかも前日の雨天での
歩行距離も長かったので
疲労もほどほどに蓄積されている
所謂バッドコンディション。
とりあえずカレーメシ食って出発。
5時スタート。
2日続けての雨は辛い。
雨のおかげで
景観はイキフングンバツ。
昨日からの降水量が伝わりますかね?
結構なアップダウンを11kmも
繰り返して駐車場に到着すると
ドーン!
とご挨拶代わりの地震。
激坂を登り進むと
45番 岩屋寺
私好みの修験色が強い霊場。
御本尊はお不動さん。
行場も有り。
しかも行場のある奥の院には
僕の大好きな白山大権現様が鎮座。
道開き不動様。
岩盤だらけの厳しい雰囲気。
本堂の横には
梯子で登れる岩屋が。
法華仙人堂跡。
岸壁にはびっしり硬貨が。
高さはこんな感じ。
更にその下には
穴禅定。
深さ15mほどの真っ暗な洞窟には
お地蔵様、
お不動様、
お大師さん
の石像がお祀りされてます。
先祖供養の願掛けをするそうです。
穴禅定を終え
納経所で入山志納金300円を支払って
三十六童子行場の納め札と
せりわり禅定への鍵を受け取ります。
本堂や大師堂は
今まで何度か参拝させて頂きましたが
この奥の院の行場のことは知らず
今回が初体験となります。
4本柱の彫刻がカッコいい大師堂。
天井も一般的なお堂よりも
少し高く作られています。
大師堂脇の山門をくぐって
いよいよ行場へ。
まずは三十六童子行場から。
山を登りながら随所に祀られた石仏に
納め札を奉納する行です。
お札は全部で50枚近くあります。
見つかりにくい場所にある石仏や
お札を収めなくて良い石仏も混じっていて
初めてだと何かと苦労すると思います。
お札は全てそれぞれの石仏の名前が記載されているので
きちんと確認してから納めます。
セイタカ童子の石仏には
セイタカ童子の納め札を。
こんなに立派なお不動様ですが
こちらには納め札は奉納しません。
奉納する石仏にはこのような幟が立ってますので
幟を目印に探すと見つかりやすいです。
で、
いよいよせりわり行場目前というところで
こんなにわかりやすい看板があるにも関わらず
遍路道に進んでしまい約1時間のロス。
時間も体力もかなり消費。
道を間違わなければ三十六童子行場で
3km90分くらいかと思われます。
道間違いから必死で戻ってきて
いよいよ奥の院へ。
遍路道の茶屋跡という所まで
間違えて進んでしまいました。
押忍。
お借りした鍵はこの門扉を開けるため。
雨で足元がズルズルの岩場を登り進みます。
結構な角度です。
鎖もあります。
雨天はマジで危ないので
くれぐれもお気をつけて。
このイカツイ梯子を登ると
遂にピークへ。
十一面観世音を本地仏とする
白山権現様
こちらはお祈りの時間を除く門からの
移動のみの時間は往復30分くらいでした。
お陰様で全ての納め札を奉納して
白山大権現様にも参拝できました。
が、
すでにかなりの疲労感。
宿から歩いて来た道をそのまま引き返します。
納経所が開く7時までの時間が勿体なかったので
早朝に出発して先に遠い45番から参拝したため
宿近くの44番へ戻ります。
もう1日を終えても良い疲労感。
44番 大宝寺
階段の苔むした感じがカッコいい。
御本尊は十一面観世音様。
拝。
ここまでで
45番の行場での行程も
全て含んで29km。
しかも登山や激坂多数。
私的には
ここまででも良くやったと思う運動量。
でも更にすすみます。
予報では9時に止む筈の雨が止んだのは
なんと15時。
そりゃ余計に疲れるわな。
レストパーク明神で休憩して
標高702mの三坂峠に向かう鋭気を養います。
いやー疲れた。
不動霊場を歩いた時も
ここでかなりへばってました。
↓
熊高原恐るべし。
三坂峠からはひたすら降り。
もうとにかく降り。
午前5時に歩き始めて
昼飯も食わず宿に着いたのが
午後6時30分。
結局45kmも歩きました。
足の裏が真っ赤っか。
朝の地震といい、
行場でのルートロスといい、
15時まで雨の中45kmも歩いたこの日を
私は忘れないでしょう。
良い行させて頂きました。
本日の歩行距離45km
合計歩行距離858.2km